インターナショナルスクールという選択

学校をどうするか?
日本から海外の大学に行くことを決めた時、小学校・中学校・高校をどうするのか、とても迷います。
海外の大学へ行った後、どうするのか?そのまま海外の企業で仕事をするのか?
日本に戻って日本企業に就職するのか?海外の日本企業で働くのか?
色んな事を考えてベストな選択をしたいものです。
子どもは直前にならないと、そういう事は考えられないものですよね。
親が子どもの性格や行動を見ながら考えてやるしかなさそうです。
大変悩みますね。

インターナショナルスクール
結局私の子どもはインターナショナルスクールに行かせました。
英語力を重視した事と、IB(国際バカロレア)教育を受けさせたかった事が決め手です。
ちなみにインターナショナルスクールのすべてがIB教育をしている訳ではないようです。
夫は高校生の頃から何度もアメリカやカナダへ留学をしていましたが、それでも英語力が足りていないと思っているようで、今でも英語の勉強をしています。
そのせいで、子どもにはもっと早くから、英語の環境に置きたかったのでしょう。
今、子どもは全くネイティブとかわらない英語力です。
日本語の方はどうかと言うと、家では普通に日本語なので、まったく会話は日本人です。
でも漢字はどうでしょう?日本の学校に行っている子どもと同じかというと、それは劣っていると思います。
でも英語がネイティブになるためには、子どもの頃のわずかな時間が貴重だったと思っています。
おそらく高校生から始めたのではネイティブと同じにはならなかった気がします。
では日本語の劣っている部分はどう補えばいいのかというと、今後徐々に補っていくことになると思います。
私も40代の時に漢字検定を受けて合格しましたので。

デメリット
インターナショナルスクールを選んで良かった事ばかりではないと言えます。
障害はたくさんありました。
まず義務教育を受けていない事。
義務教育とは文字通り受ける義務があると言う事です。
すべての日本人は小中学校で義務教育を受けなければいけない決まりがあります。
という事は近所の小中学校に子どもの籍があるのに、欠席している訳です。
出席日数0で不登校という事になっているかと思うと非常に心が痛みます。
日本の教育が悪いと思っている訳ではなく、国民全員が同じレベルの教育水準に達している事は立派だと思っている気持ちもありながら。
算数や数学に関して言うと欧米の教育より日本やアジアの教育の方が今も上をいっているようですし。成績を見るとそうです。
インターナショナルに行く事について、親族みんなが賛成していたかと言うと、そうではありませんでした。
そうなると精神的にも辛く、相談できる人は同じような環境のわずかな人しかいません。
でも決めた以上は最後までやり抜くしかありません。
途中でやめてしまうと0になってしまうからです。
今は義務教育の期間が終わりほっとしています。
やっと公に認められる存在になったような気がしています。
芸能人の子どもがよくインターナショナルスクールに行っているという話を聞かれるかもしれません。
しかし、両親とも日本人の家庭の子どもは少ないです。少なくとも私の子どもの学校はそうです。
という訳で、もしインターナショナルスクールを選んだならば、日本の公立高校に進学する事は難しいです。
私立高校はというと、英語力があるので受け入れてくれる所はあるようです。
小中学校の間に何らかの理由でインターナショナルスクールをやめて日本の学校に移らなければいけなくなった場合はできます。

英語教育の日本の学校
インターナショナルスクールで義務教育を受けられない事に不安がある方も居るでしょう。義務教育を守りながら英語教育をしている学校を選ぶという選択肢もあります。
ぐんま国際アカデミーや福岡のリンデンホールスクールのような学校です。
授業料はリンデンホールは他の私立よりも高いようですが、内容を考えると納得できますし、インターナショナルスクールよりは安いです。
英語の習得スピードから言うと、インターナショナルスクールよりは遅いですが、日本の勉強も日本人と同じレベルで勉強しつつ、英語も確実に習得しているという点では、他には無い利点だと思います。
ただ日本の勉強も日本人と同じだけして、さらに英語の勉強もする訳ですから、勉強の量が多くなるのは仕方がないようです。

ホームスクールという言葉を知っていますか?
ホームスクールというのは家で親が子どもに勉強を教える事です。
欧米には沢山いるようで、家が学校です。
アメリカの大学の募集要項の部分に、ホームスクールの方もどうぞ。と書いてある大学もあります。それ位、たくさん居るという事ですよね。
日本に住んでいる外国人家庭の中にも存在しています。
私の子どもの学校にも、この学校に来る前はホームスクールだったという子も居ました。
色んな教育方法があってもいいのかもしれませんね。